今回は、そんな准看護師学校に入学する際に利用できる給付金制度について書いていきたいと思います。
これを読めば、
・准看護師学校でかかる学費の給付金制度がわかります。
・給付金申請の手順がわかります。
今まで働いていた皆さん
専門実践教育訓練給付金
専門実践教育訓練給付金という制度が利用できます。
・授業料の50%(年間上限40万円まで)支給!!!👏👏👏
・この制度は、授業料の50%(年間上限40万円まで)が給付される制度です。
最大3年利用できます。
准看護学校は2年間ですから、授業料により80万円の給付を受け取ることができます。
看護師に比べて、勉強内容も簡単ですし試験内容も簡単です。
・就職するとさらに給付金が20%アップ
卒業後1年以内に就職すれば、給付額が20%追加されます。つまり授業料の70%(年間上限56万円まで)が給付されます。
就職先がない!なんてことありません。
准看護学校を2年間で卒業して、その後就職した場合112万円を受け取ることができるのです。
・少ない負担でオトクに受講できるので、資格取得、キャリアアップを目指す社会人の方は今がチャンスです。
支給までの流れ
①受講開始日の1ヶ月前までに手続きを行う必要があります。
②受講開始前に、必ず訓練対応キャリア・コンサルタントによる「訓練前キャリア・コンサルティング」、および「ジョブ・カード」をもらいます。
✰まず住んでいる地域のハローワークで自分が受給できるかどうか、また受給要件を確認しましょう。
専門実践教育訓練給付金の申請手続き
1.まずは自分が利用できるか、受講予定の講座が対象にになっているか確認しましょう
受講開始(予定)日時点の受給資格の有無、また、受講する訓練講座が厚生労働大臣の指定を受けているかどうかなど、あらかじめハローワークで支給要件を確認しましょう。
2「.訓練前キャリア・コンサルティング」受講&「ジョブ・カード」作成
訓練対応キャリア・コンサルタントによる「訓練前キャリア・コンサルティング」を受けた後、「ジョブ・カード※1」の交付を受ける必要があります。
訓練前キャリア・コンサルティング」受講&「ジョブ・カード」作成
最寄りのハローワークへキャリアコンサルタントの所在をお尋ねください。 ✰在職者の場合、訓練前キャリア・コンサルティングを受けずに勤務先の雇用保険適用所の事業主が専門実践教育訓練を受講することを承認したことを証明する書類を提出することも可能です。
※訓練対応キャリア・コンサルタントとは、中長期的なキャリア形成を支援するためのキャリア・コンサルタント向け研修を受けるなど一定の要件を満たしたキャリア・コンサルタントのことです。
※1「ジョブ・カード」…ご自身の能力や将来への希望を整理し、明らかにしていくためのツール。最寄りのハローワークにて、キャリア・コンサルタントによる相談(キャリア・コンサルティング)の後交付されます。
3.受講前申請手続き
ジョブ・カードの交付を受けたら、受講開始日の1か月前までに下記の書類をハローワークへ提出し、申請手続きを行います。
提出書類
- 教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票
- 上記のジョブ・カード(訓練前キャリア・コンサルティングでの発行から1年以内のもの)又は「専門実践教育訓練の受講に関する事業主の証明書」
- 本人・住居所確認書類
- 雇用保険被保険者証
- 教育訓練給付適用対象期間延長通知書
- 写真2枚(最近の写真、正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)
- 払渡希望金融機関の通帳またはキャッシュカード
(「払渡希望金融機関指定届(教育訓練給付金支給申請書に記載欄があります。)」に払渡希望金融機関の確認印を受けていただく必要がありますが、金融機関の確認を受けずに、支給申請書と同時に申請者本人の名義の通帳またはキャッシュカードを提示していただいても差し支えありません。なお、雇用保険の基本手当受給者等であって既に「払渡希望金融機関指定届」を届けている方は、不要です。)
4.支給申請
訓練期間中6か月ごとに支給申請を行い、教育訓練中から支給を受けることができます。
6ヶ月間が終わった翌日から1か月以内に、下記の書類をハローワークへ提出します。
提出書類
- 教育訓練給付金の受給資格者証(教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格者証)
- 教育訓練給付金支給申請書
- 受講証明書
- 領収書
- 返還金明細書(「領収書」、「クレジット契約証明書」が発行された後で教育訓練経費の一部が教育訓練施設から本人に対して、還付された(される)場合に必要)
教育訓練支援給付金の受給を受ける場合は、原則として2か月に1回の定められた日にハローワークに行き、認定を受ける必要があります。
5.支給申請
専門実践教育訓練の受講が修了したら、受講修了日の翌日から1か月以内に下記の書類をハローワークへ提出し、申請手続きを行います。
提出書類
- 教育訓練給付金の受給資格者証(教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格者証)
- 教育訓練給付金支給申請書
- 専門実践教育訓練修了証明書
- 領収書
- 返還金明細書(「領収書」、「クレジット契約証明書」が発行された後で教育訓練経費の一部が教育訓練施設から本人に対して、還付された(される)場合に必要)
6.就職したら、「追加給付」の支給申請をしましょう
卒業後、修了日の翌日から1年以内に准看護師として働いた場合は、さらに教育訓練経費の20%にあたる追加支給を受けることができます。
一般被保険者として雇用された日の翌日から1か月以内(一般被保険者として雇用されている方は、専門実践教育訓練を修了し、かつ、資格取得等した日の翌日から1か月以内)に、資格取得等を証明する書類とともに申請手続きを行います。
注意事項
- 申請書の提出や支給申請手続は、受給者本人が行います。
- 申請手続きの期限は、受講開始前、受講修了後それぞれ「1ヶ月以内」です。
これを過ぎると申請が受け付けられませんので、ご注意ください。 - 教育訓練を途中でやめてしまったり、期間中に講座や学校を修了する見込みがなくなった場合は、それ以降は支給されないこともありますので注意してくださいね。
所得税の「勤労学生控除」を利用すれば、税金をおさえることもできます。
- 勤労学生控除とは、働きながら学業に励む学生が所定の条件を満たす場合に、所得税や住民税の負担を軽減できる制度
- 勤労学生控除の控除額は、所得税27万円、住民税26万円
- 勤労学生控除を受けることで、所得税や住民税が非課税となる収入の金額が増える
- ただし、子どもの収入によっては親が扶養控除を適用できなくなって税負担が増える場合がある
- 勤労学生控除を受けるには、年末調整または確定申告(修正申告)で所定の手続きが必要
- 複数のアルバイトを掛け持ちしている場合は、合計の収入から勤労学生控除を差し引く
お金に余裕をもてるようにいろいろな制度を調べてみるだけでも価値がありますね。
まずは、目指す学校の説明会に行きいろいろな制度が利用できるか確認してみましょう。
途中で離脱せず、余裕をもって看護学校に通うためにもお金のこと大切です。
ぜひ検討してみてください。
病院ごとに奨学金支援制度もあり、お礼奉公という卒業後に仕事をすれば奨学金返済の必要性がない場合もあります。
お礼奉公の際の注意点として、
勤務先の病院の給料から奨学金返済分が天引きされていることがあるので、その点は入学前に確認を!!!
以上、准看護師学校に通うためのお金の話でした。
これからも皆さんの役にたつような記事を書いていきたいと思います。
コメント、質問いただけると嬉しいです。